不良モジュール38枚、接続不良も

高圧発電所の点検 不具合事例
高圧発電所の点検

先日2日間、兵庫県にある高圧案件の点検に行ってきました。

この案件は弊社の受託ではなく、協力会社の受託案件で依頼がありましたのでお手伝い(人夫)として参加。

電気点検内容

・開放電圧測定
・インピーダンス測定(内部抵抗)
・絶縁抵抗値測定
・動作電流測定
・IVカーブ測定
・ドローンによるサーモ点検

・異常有りはソラメンテiSでモジュール特定

「これでどうだ!」

と言わんばかりのラインナップですが、2人でメガクラスは1日で終わるか?

40円案件ですので、年数はそれなりに経過していますがメンテナンス会社が今回弊社の協力会社に変更となるとのことで初の点検です。接続箱の内側に「2020/3 OK」とか書かれていますので、しっかり点検されていたようです。

しかし・・・

ソラメンテSZでの点検で出る「高抵抗」、IVカーブもクラスタ異常の判定になる、さらには「電圧0」があったり、「電圧が少し低く電流が流れていない」なんてストリングも・・・。「1ストリングだけ電圧が高いぞ」といのもありました。これどうなる?

ソラメンテで計測
ソラメンテで計測

まず「電圧0」は完全に断線。
なにかテープのようなものでケーブルを延長したようで、その部分が断線しておりMC4コネクタで復旧作業を実施。

「電圧が少し低く電流が流れていない」 ですが
これも最初は理由が分からず、ストリング表が正しくないこともあり混乱www
最終的にはモジュール破損で交換した部分で「極性間違い」で接続されていたことが確認されました。わざわざMC4コネクタを切断して入れ替えして工事をしている・・・。これも正しくコネクタを使用し接続完了で復旧。

「1ストリングだけ電圧が高いぞ」 ですが、これは14直で構成されているのに1ストリングだけ15直になっていただけですが、これもまた不思議な事象です。

先程の「電圧が少し低く電流が流れていない」ですが、これは結構見落とすかもしれません。

まずソラメンテでは電圧が2枚分くらい少なかったですが、抵抗値は正常でした。そこから考えると単に枚数が少ないのかな?と思いがち。これはドローンのサーモでストリング全体が発熱状態にあったため計測したところ電流が「0」で更に調査を進めて復旧させることになりました。

ソラメンテのインピーダンス正常=正常ストリングと思いがちな自分はとても勉強になりました。

それにしても「ソラメンテ」の計測スピードは素晴らしいです。簡単に記憶してくれますし、後のデータ整理も簡単にできるようになります。

またSZからのISでモジュールを特定していくのも便利。しっかり判別できているものがほとんどでした。ただ当然かもしれませんが、バックパネルからの計測の方が反応が良く分かりやすい。不良モジュールを発見するのは快感ですwww

合計で38枚の不良モジュールを発見し、交換へ進むことになると思います。

どちらにしてもメガクラスでの点検で、これだけの不具合があると「終わらない」かと思うほどしんどかったです・・・。

結局、定期的にしっかりとした点検を実施していればこのようなことにはなりませんし、今後はこの発電所も正常な出力での発電ができるようになっていくと思います。

点検は大切です。

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