トラブルのPCS4、点検してみると・・・

発電所を屋根の上から 保守点検
発電所を屋根の上から

屋根の塗替えついでに、PCS4を点検してみました。

PCS4の点検
PCS4の点検

PCSのパネルを開けないと発電量が見えない、ネクストエナジーのSPSS-55D-NX。面倒ですけど開けて確認します。

上の写真はPCS5の画像です。全く同じ時間、接続枚数、の構成のはずです。続いて下はPCS4の写真です。

PCS4の点検
PCS4の点検

こちらは5.0になっています。MAXに届かないはずがない条件なのですが、どうしたものでしょうか。

PCS4
電圧測定:226v付近で4回路とも正常値になります。
抵抗値測定:2Ω付近で4回路とも正常値になります。

PCS5
電圧測定:262v付近で4回路とも正常値になります。
抵抗値測定:2Ω付近で4回路とも正常値になります。

正常値ではあるのですが、226vと262vというのは差が大きすぎます。これは、もしかしてマジのPCS不良なのか?

次に回路を1つずつクローズ・オープンで確認してみます。

PCS4-1のみON 1.4

PCS4-2のみON 1.4

PCS4-3のみON 1.4

PCS4-4のみON 0.8

ありました!ここですね。

1.4+1.4+1.4+0.8=5.0です。仮に全回路が1.4であれば5.6になりますのでMAX値「5.5」を示すはずです。

つまり問題があるのはPCS4の4番回路ということが分かりました。


続きまして、ケーブル状態とパネルを確認するためにストリング図を確認します。PCS4-4を開放していますので電流は0Aになるはずです。

ストリング図の該当箇所にて電流値を測定すると・・・6.3A ???

意味が分からないwwwなんで?電流流れる?え?短絡とか?

若干混乱しましたが、続いてPCS4-1を開放にして同じように該当箇所を計測します。すると・・・

7.5A

www
ちょっと本当に意味が分からなくなりました。

が、もしかして・・・

ストリング図が間違ってる?

発電所を後方から電流値を見て行きますと

一番前、一番南側がPCS4-4であることが分かりました。ストリング図、めちゃくちゃです。(ストリング図ではPCS4は真ん中付近ですが、なぜか最前列)

大体謎が解けたところでタイムアップ。

結論
PCS4-4は最前列で影の影響が出ていて、他のPCSよりも出力が出ていなかった

ということになります。ここからは想像ですがPCS9というのが最前列をしめているはずでしたが、南西側がPCS4-4でしたのでPCS4が出力が低いことになっている。PCS4の残りはその後ろの列に入っている。ではPCS9はどうなっているのかということなのですが、最前列がPCS4とPCS9になっているのかどうかも現状では分かっていません。

発電グラフ
発電グラフ

とりあえず、業者さんがストリングの組み直しをするようなことを言ってましたので、その時に必ず「正しいストリング図」を再作成してくださるようにお願いしておきました。

ちょくちょくある「ストリング図」が合ってない話ですが、まさか自分のところがそうなってるとは思いもよらない結果でした~

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